宇宙兄弟 映画 あらすじ [宇宙兄弟]
小栗旬が胸に秘める30歳からの覚悟
「すっげえ、面白かったです」。小栗旬は、主演映画「宇宙兄弟」への率直な思いを口にした。それだけ作品と真摯に向き合った成果だろう。原作は愛読している800万部突破の人気コミック。宇宙飛行士という夢を実現させた弟に感化され、自らも同じ夢に再挑戦する兄を演じた。私生活では2人兄弟の弟だけに「最後まで迷いながらやっていた」と振り返るが、弟の目標であり続けるため、時には意地を張ってでも威厳を見せようとする姿は紛れもない兄のものだった。(取材・文/鈴木元、写真/堀弥生)
「『もし原作ものだったら、次は何をやりたい?』と聞かれたので、絶対に『宇宙兄弟』ですという話をしたんです。そのプロデューサーが、今回のプロデューサーにそのことを話したときには既に企画が動き始めていて、それから『本当にやりたいの?』と言われたんです」
少年時代にUFOを見たことから宇宙にあこがれ、宇宙飛行士になるという夢を抱いた南波六太(ムッタ)と日々人(ヒビト)兄弟。弟は夢を実現させるが、兄は会社をクビになり再就職もままならない日々を送っている。兄を慕う弟は勝手に宇宙飛行士選抜試験の願書を提出。それがきっかけで、兄も同じ夢を追うことになっていく。6歳上の兄がいる小栗にとって、やはり兄弟のふれあいの部分に共感を覚えていたが、兄・ムッタ役でのオファーは想定外だった。
「描かれている兄弟の在り方が、自分の兄との関係性でかぶるところがあって、ヒビトの気持ちは痛いほど分かる。ガキの頃から兄キの影響を受けて育ってきたので、兄キにはいつまでもヒーローでいてほしいんですよ。だから、兄キがちょっと弱っていたりすると、『なんだよ』って思う気持ちが、ヒビトがムッタを思う気持ちと重なる部分を感じていました。ただ、キャラクターとしてムッタの方が魅力的な部分はあるけれど、自分としてはヒビトで呼ばれるか、オファーはないかなくらいの感じだったので、ムッタと聞いたときにはビックリしました。マジっすか? それはちょっと考えになかったですという感じ(笑)」
当然、兄に相談を持ちかけたが、なかなか色よいアドバイスをもらえなかったようで、実際に原作と同じくらい年の離れた弟がいる森義隆監督とのディスカッションでムッタの気持ちを理解していったという。
「うちの兄キは、弟に抜かれたということをよく言う人なんですけれど、そういう兄キの気持ちって正直どんな感じか聞いたら、『なんでそんなことを、おまえと面と向かって話さなきゃいけないんだよ』と言われました(苦笑)。だから、森監督が兄としてこう思ってしまうという話を聞き、演じる上ではヒビトの立ち位置にいる自分が、こんな兄キ見たくねえなというものをやればいいのかなという感じで臨みましたね」
宇宙に魅了され、毎日宇宙のことばかり考え星空を追い続けていた兄弟がいた。
天然パーマの兄・南波六太(ナンバ・ムッタ:小栗旬)とツンツンヘアの弟・南波日々人(ナンバ・ヒビト:岡田将生)は、幼いころ、月に向かうUFOを目撃し「2人で一緒に宇宙に行こう! 」と約束を交わす。
そんなムッタの元に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過を知らせる手紙が届く。それは、かつての約束をすっかり忘れていた兄に内緒でヒビトが応募したものだった。
「忘れたのかよ、あの約束」ずっと約束を忘れていなかったヒビトの想いを受け、ムッタは一度は諦めていた夢に向かって再び走り出す。
そして、ヒビトが宇宙へ飛び立つ日がやってきた。LIFT OFF(打ち上げ)するロケットを見送りながら、宇宙への想いをさらに強くしたムッタ。ライバルたちとの激しい競争の末、ムッタが最終試験まで辿り着いたとき、日本人初の月面歩行者となったヒビトの乗ったローバー(月面探査機)が月の上で消息を絶つ・・・。
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